右の図のように、環境からの刺激に対して、認知、感情、行動、身体は密接に関連しています。たとえば、会社で嫌なことがあると、自分に能力がないと考え(認知)、気分が落ち込み(感情)、食欲がなくなり(身体変化)、仕事を休む(行動)といったように相互に関連しています。
考え方を変えると、気分が変わりますし、行動を変えると体の調子がよくなり、気分も改善します。
認知行動療法では、症状や苦悩を、
認知的な側面、感情・身体的な側面、行動的な側面に分けて、評価していきます。
- 認知
考え方のかたよりに気づいて、見直しをする。バランスの取れた考え方を身につける - 感情・身体的反応
自分の感情に気づき、受け入れ、コントロールする - 行動
行動の目標を立て、新しい行動の仕方を実践し身につける
このように認知、感情・身体、行動に働きかけて、問題の解決をはかっていきます。
その中で、認知再構成法、曝露法、漸進的筋弛緩法、呼吸法など多くの技法が用いられています。